放射能 影響

放射能 影響

人は、年間におよそ2400マイクロシーベルトの放射線を自然に受けています。
胸のレントゲン撮影をすると50マイクロシーベルトの放射線を受けます。
健康被害が出るのは一度に100ミリシーベルトの放射線を全身に浴びた場合。500ミリシーベルトで血中のリンパ球が減少し、7000ミリシーベルト以上で100%の人が死に至るとされる。
人間の生殖機能に与える影響は、男性の場合、150ミリシーベルトで一時的に精子の数が減少し、3500ミリシーベルトで精子がつくられなくなる。
女性の場合は3000ミリシーベルトで不妊になる可能性がある。
被曝した場合、まず体の外に付着した放射性物質を洗い流す措置が取られる。体内に入った場合はキレート剤という放射性物質を体外に出す薬が処方される。
皮膚が被曝した場合、数週間後にやけどのような症状が出る。治療もやけどとほぼ同じ治療が行われる。
めまいなど、車酔いのような症状が出る場合もあるが、その際は酔い止め薬の処方や点滴が行われる。胃や腸がただれることもあり、感染症を防ぐための抗生物質を投与することもある。
問題となるのは被曝が骨髄まで達した場合だ。血液が作れなくなり、死亡の恐れがある最悪の場合は、骨髄移植や臍帯血(さいたいけつ)移植などが必要となる。

※マイクロシーベルトとは、放射線量の単位で、放射線が体に吸収されて、体にどれぐらい影響を及ぼすのかを表す放射線の量のことです。

原子力災害で心配なのが、放射性物質による被ばく(汚染)だ。

  • ■ 放射線防護の鍵は?
  • (1) 放射線源から離れる
  • (2) 放射線に接する時間を短くする
  • (3) 放射線を遮る環境にとどまる。また、放射性物質に触れたらすみやかに除去することも重要だ。

SPEEDIとは
緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI:スピーディ※)は、原子力発電所などから大量の放射性物質が放出されたり、 そのおそれがあるという緊急事態に、周辺環境における放射性物質の大気中濃度および被ばく線量など環境への影響を、放出源情報、気象条件および地形データを基に迅速に予測するシステムです。

ベクレル(放射能の単位)
放射能とは放射線を出す能力です。このような能力のある物質のことを放射性物質といいます。放射能は単位時間当たりの放射性壊変の数と定義され、その単位にはベクレル(Bq)が用いられています。 BqをSI単位系の基本単位で表わすとs-1です。例えば、100 Bqであれば、1秒間に100個の原子核が崩壊し放射線を放出していることを表します。